M&A案件を探すポイント

M&Aの相手先企業候補を探すポイントは、M&A実施後にシナジー効果(相乗効果)を十分に得ることができるかどうかをしっかりと見極めることです。
まず売り手は、できる限り幅広いネットワークを利用してM&Aの案件候補を集め、リストアップする必要があります。その後、企業リストの中から一定の目安となる基準を設定して、相手企業の絞り込みと優先順位付けを行いましょう。

売り手企業と買い手企業がWIN‐WINの関係を築くことがお互いのゴールです。M&Aアドバイザーとよく相談しながら、相手企業とのシナジー効果の有無や業務内容、強み・弱みなどさまざまな角度から検討することが必要となります。

M&Aで検討する資料

相手先企業候補にM&Aの提案を持ち掛ける際は、決算書や契約書といった各種資料が必要です。M&Aアドバイザーは、売り手企業の担当者と打ち合わせを重ねて、買い手企業に提案するためのノンネームシートとインフォメーション・パッケージという2種類の資料を作成します。

ノンネームシート

ノンネームシートとは匿名の企業概要書のことです。売却の対象となる企業や事業などの名称を伏せて、業務内容、地域、社員数、売上、譲渡理由、特徴など必要最低限の情報を記載したものを買い手企業に提案します。一般的にはA4用紙1枚ほどに要約されていて、買い手候補はM&Aアドバイザーと秘密保持契約を締結してからノンネームシートを閲覧することができます。

インフォメーション・パッケージ

インフォメーション・パッケージは、ノンネームシートの提示を受けた買い手企業が、さらに詳細を見るための資料です。この資料の開示を望んだ場合、M&Aアドバイザーを介してのみ閲覧が可能となります。インフォメーション・パッケージは、企業理念や創業の経緯、事業内容や売却条件、財務状況などが記載された15ページから30ページほどのボリュームがあります。別の呼び方として「インフォパック」「案件概要書」などがあります。企業名や詳細な財務情報などが記載された機密性の高い内容なので、秘密保持契約の締結とM&Aアドバイザーによるネームクリアー(再確認)が必須となります。

M&Aにおける機密情報の取り決め

M&Aをすすめていくうえで秘密保持の徹底は重要かつ必要不可欠なことです。
とくに売り手企業にとって、売却情報は既存の取引先や従業員に絶対に漏れてはならない機密事項です。そのため、M&Aアドバイザーを介した徹底した情報管理のもとで、買い手企業は対象企業の分析を段階的にすすめていくことになります。

例えば、買い手企業が売り手企業のインフォメーション・パッケージを閲覧する場合は、必ずM&Aアドバイザーによるネームクリアー(再確認)が実行されます。ネームクリアーとは、売り手企業に興味を示した買い手企業に対して、企業名などの情報を開示しても良いか事前に確認をとることです。ネームクリアーは買い手候補として名乗りを上げた企業がライバル企業や取引先となってしまうようなリスクを避けるためにも重要なステップです。このようにM&Aでは機密情報は慎重かつ厳重に管理する必要があります。
機密情報管理の体制作りとその徹底は、M&Aアドバイザーの助言を受けながら実行するようにしましょう。

M&A案件探しは余裕をもって進めましょう

買い手企業が売り手企業候補を探す場合、M&Aアドバイザーに依頼すればすぐに見つかるといった可能性は極めて低いです。そのため、M&Aはある程度時間がかかるものであることを十分に理解したうえで、余裕をもって準備をすすめていくことが理想です。

しかし、時間的に余裕があるからといって、待ちの姿勢では希望するような相手候補はなかなか見つかりません。M&Aアドバイザーに協力してもらいながら、相手先候補リストを作成し、積極的にアプローチをするようにしましょう。M&Aアドバイザーによってアプローチの方法は違いますが、レターや電話などを活用して直接買収の提案が行われることも多々あります。

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