M&A市場は売り手有利!?経営のピンチをチャンスに変える会社売却をするなら今

「会社売却」、「M&A」という言葉を聞いたことはあっても、自分の会社には関係ないと考えている中小企業の経営者は少なくありません。
ですが、M&Aをうまく活用することができれば、現状抱えている資金繰りの悪化や経営難といった問題を解決することができるだけでなく、今後の選択肢を大きく広げることにもつながるのです。
現在のM&A市場は拡大傾向にあり、売り手が有利とも言われています。大企業だけでなく、中小企業にとっても珍しい話ではなくなってきています。

本記事では「M&Aを知ってはいるけども詳しくない」という方向けに、M&Aについてや会社売却のメリット、データを元にしたM&A市場の動向を始めとし、売り手有利となっている理由や赤字企業でも買い手がつく理由を分かりやすくご紹介。遠い世界のように感じるM&Aが、あなたの会社を救う一手となるかもしれません。

M&Aは、経営難・資金繰りの悪化などの問題を解決してくれる

M&Aとは、2つ以上の会社が1つになる「合併」や他の会社・事業を買う「買収」の総称です。
M&Aを行うことで売却益を得ることができ、これまでの損失分を補填することが可能になります。会社売却をすれば、債務まで買い手企業に引き受けてもらえるため、借入金の連帯保証からも解放されるのです。 それだけでなく、経営権を第三者に譲り渡すことで会社を経営危機から救うことができるだけでなく、後継者問題の解決や早期リタイアも可能です。労働基準法があるので、従業員の雇用も守ることができます。 資金繰り・経営難に悩む経営者にとって、M&Aでの会社売却はプラスの要素が満載なのです。

2011年以降伸び続けているM&A市場

そんなM&A市場は、現在拡大傾向にあり、参入企業もどんどん増えています。

出典:MARR Online -M&A情報・データサイト-「グラフで見るM&A動向」

上記の「1985年以降のマーケット別M&A件数の推移」を見ていただければ分かりますが、M&Aを行う件数は2011年以降、年々増加しています。大企業のみで行われていた「M&A」という考え方が浸透し、中小企業やベンチャー、個人事業主にも普及。市場が広まっていることは明らかです。

それだけではありません!

出典:MARR Online -M&A情報・データサイト-「グラフで見るM&A動向」

「日本で届出をしたTOB件数と買付金額の推移」を見ると、2019年はM&Aが行われた件数に対して買付金額がかなり高値になっていることが分かります。買い手側が、M&Aを希望する企業を高く評価した上で買い付けしているのです。
買付金額が高いと売却益が期待できますし、高評価されることは従業員や会社の評価を守ることにもつながります。M&Aの件数が増加し、高値で売却ができる可能性が高まっている今が、参入のチャンスとも言われているのです。

M&A市場が拡大した3つの要因

なぜ、これほどまでにM&A市場は拡大しているのでしょうか? 業界内では、以下の要因が重なったことが理由とされています。

1. 法制度の整備

企業の廃業は、国にとって大きな損失です。企業を存続させ、貴重な技術や人員、スキルを守っていくために、柔軟に方法を選べるようにと企業法制の整備が進められました。
独占禁止法改正による持株会社の解禁や株式交換および株式移転制度の導入、新会社法の成立といったM&Aに関わる法制度の導入もその1つです。
制度改正によって90%以上の株式をもつ株主が、承認なしに残りの株式を買い集められるようになったことで、M&Aを行うハードルが下がり、市場はどんどん拡大の方向に向かっています。

2. 経営者の高齢化・後継者問題

日本企業の後継者不在率は、全国で66.4%と言われています。経営者の高齢化が進んでいる一方、後継者が見つからないために事業が黒字でも廃業を選ぶ企業は増加しているのです。
企業を存続させるためには、親族だけでなく第三者への事業承継も検討に入れる必要が出てきています。 M&Aであれば、株式譲渡を行うのに必要な資金力を持った相手と取引することができ、後継者の信用問題も解決しやすいのです。

3. 技術や人材を短期間で取得可能

資金繰りの悪化や経営難に陥る理由は、経営スキルが乏しいことが主な理由でしょう。ですが、それと企業が持つ技術や人材、ノウハウなどは必ずしもイコールではありません。
企業が持つ技術や人材、ノウハウなどの部分はクオリティがとても高く、他企業にとっては喉から手が出るほど欲しかったりすることも多々あります。

つまりM&Aをすることで、買い手側は欲しかった技術や人材などを得ることができ、売り手側は資金繰りの悪化や経営難といった呪縛から解放されるのです。
今は人手不足や雇用、市場への新規参入の難しさなどの問題がどんどん大きくなっています。そのため、双方向にメリットがあるM&Aは重宝されているのです。

売り手側が有利になっている今がチャンス!

M&Aの件数が年々増加し、市場が拡大傾向にある今。数値としては上がってきていないものの、M&A業界に詳しい専門家の間では「企業譲渡・事業譲渡を考えている企業よりも、買い手側の企業が5~6倍以上存在する」と言われています。
資金繰りの悪化や経営難、後継者問題に頭を抱えて「たたむしかない」と考えている会社にも、思わぬ買い手が現れる可能性はかなり高いのです。
売り手側有利の市場になっている主な理由は「時間をお金で買う」という感覚が浸透してきたことにあります。

新たに人材を採用して営業展開して事業拡大を図るよりも、すでに人材も顧客も抱えている企業を買った方が早いと考えている企業は少なくありません。また、すでに着手している事業に関しても、今後を考えてあらかじめ同じ事業領域の企業を買ってシェアを増やしておこうという動きが増えてきています。 こういった効率的に事業や販路を拡大したいと思っている企業が「魅力的な会社、いい会社があったらすぐにでも買いたい」と探し回っているのが現状です。しかも大企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業、しかも国内にとどまらず海外企業までもが売り手を探しています。

買い手にとって魅力があれば、赤字でも売れる!

「いくら売り手が有利だからといって、うちは赤字だから無理だろう」と諦めかけている経営者の方も少なくないでしょう。ですが、赤字経営で倒産寸前だった企業がM&Aで会社を売却した例は年々増えてきています。
損をしているように見える赤字企業の買収ですが、実はデメリットを上回るほどのメリットがあるのです!

赤字企業を買収する、3つのメリット

  • 最小限の資金で、事業や販路を拡大できる
  • 様々なシナジー効果が期待できる
  • 節税対策になる

買い手は売り手の資金繰りが悪いこと、経営難であることを買収する際の判断ポイントにしているわけではありません。技術やブランド力、販路などを欲しがっている場合がほとんどです。
なぜなら、新しく事業を展開することや販路拡大を狙うには、時間もお金も必要になるから。既にある程度のレベルにある技術やブランド力、販路などを持っている企業を買ってしまえば、資金も労力もお金も最小限で済むのです。

また、それによる販売シナジー・生産シナジー・投資シナジー・経営シナジーも期待できます。具体的には「買収した企業の技術や人材を活かしたことで、より顧客の求める製品を開発できた」「販売ルートを増やして、顧客層を拡大することができた」といったこと。
売り手企業の技術などを活かして、相乗効果でより自社をさらに成長させることができるのです。 それだけでなく、赤字企業を買収することで赤字損失を翌年から7年間「繰越欠損金」として黒字と通算することができ、節税することができます。

買い手はこれだけのメリットを得られるわけですから、「うちは赤字企業だから……」とM&Aを諦める必要はないのです。

プロに相談して、M&Aを成功させる一歩を

ただ、独自でM&Aを進めていっても成功する可能性はかなり低いです。まずはプロに相談してみることをお勧めします。
といっても、M&A会社は大きく分けて「事業コンサルティング」「金融」「仲介」の3タイプあるので、その中から貴社にもっとも適している会社を選択することが大切です。
野村證券、SMBC日興証券などの、知名度が高く、金融ネットワークを生かした豊富な案件数が魅力の「金融系」、日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズなどの、取扱い案件数が多くてスピーディーな対応力と決断力が魅力の「仲介系」も魅力ですが、中小企業に人気が高いのは事業の今後を考えた顧客目線での提案力とサポート力が魅力の、山田ビジネスコンサルティング、みそうパートナーズ、フロンティアマネジメントなどの「事業コンサルティング系」!

M&Aが企業や社長が抱える課題解決の手段であることを重んじ、包括的な経営アドバイスをしてくれるだけでなく、会社の経営改善やM&Aによる効果の最大化を目指して手厚くサポートしてくれます。 ただ、一概には言えないので自社の現状や求める内容を一度相談して、どのプロにお願いするかを決めるようにしましょう。

まとめ

盛り上がりを見せているM&A市場に参入することは、あなたの会社にとっても買い手にとってもメリットが多いです。
資金繰りが悪化し、経営難に悩んでいる経営者の方は一度検討してみてはいかがでしょうか。M&Aのプロに相談するだけでも、現状を変える一歩となるかもしれません。

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